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第2期「元気が出る四川展」レポート Vol.3

〔アートの力による国際交流〕

吉椿さんに現地に連れて行って頂ける事になり、一安心して「元気が出る四川展」の撤去作業をしていると、宿の入り口に貼っておいたAAAのポスター(小生作)がはがされてなくなっている事に気がつきました。

もしかしたら掃除当番のスタッフのおばちゃんが間違えて捨ててしまったのかもしれないと思い、少し残念な気持ちでいると、ちょうどマキさん(宿のオーナーの奥さん) がいたので訪ねてみたところ、スタッフの女の子がそのポスターを気に入ってくれたらしく、はがれかかっていたので持って行ってしまったと言うのだ。 

何も言わず持って行ってしまうのはいかがなものかと思う気持ちはお腹の奥に押し込んで、少しうれしい気分になりました。

彼女は「ルー」さんと言って、シンガポール出身の女の子でした。
イラストが好きで、宿の中にある案内やサインなどの絵はルーさんが描いています。

そこでルーさんに、今回の展示会の作品はどうだった?と聞いてみると、「wind coloney」と言う作品がとても気に入ったと話してくれました。

その作品は、作者様から「被災者へプレゼント」を希望されていたのですが、僕は一瞬悩んだけれど、こうして作品を気に入ってくれている方がいるのなら、もしそれが被災者ではなくてもその方へプレゼントすれば作者様にもきっと喜んでいただけると思い、約束を破ってしまう形にはなったけど「wind coloney」をルーさんにプレゼントしました。

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次の日、受付で仕事をしているルーさんを見かけたので軽く挨拶をすると、彼女は慌てて何かをもって来ました。

ルーさんの手には紙が二枚、ノートを破った物でした。

見せてもらうと、一枚の絵には何かメッセージが書かれていて、もう一枚の紙には一面に絵が描かれていました。

その絵は、間違いなく「wind coloney」をもとに描かれている作品でした。(作品の中にwind coloneyにも描かれている小さな人と犬がいたのでそれが確認できました)

たった一日で感謝の気持ちを絵にしてくれたのです。

僕はその事自体にももちろん感動したけれど、こうして日本から作品を持ってきて、それを見た人が感動してその作者へ自らの絵で感謝の気持ちを伝えるという、国や言語は違えど、まさにアートの力で国際交流が出来たと言う事をはっきりと確認できたようでとてもうれしかったです。 

ru-paint


windcorony

 

(Vol.4へ続く。)  

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